看護師は国家資格で、試験に合格した人だけが就ける職業です。
女性でも給料が一般の仕事よりも高いということも関係しています。たまに、些細なミスにより患者が死亡するニュースが報じられますが、こうしたニュースに接するたびに看護師という仕事の厳しさを感じます。しかし、看護師の資格を取得している人は目指す段階でそれなりの厳しさを実感しているはずですし、覚悟もしているものです。それくらいの強い気持ちを持っていないと、そもそも資格を取得することは不可能です。
マスコミなどで報じられることもありますのでご存知の方も多いでしょうが、看護師業界は常に人手不足の状態になっています。ですが、資格を持っている人の人数だけをみると十分足りているはずです。人手不足になる理由は、資格を持っていながら看護の世界で働かない人が多いからです。ここに看護業界の問題点があります。
資格を持っていながら看護業界で働かない選択をするのは看護業界の労働環境が悪いからです。先に紹介しましたように、看護師の給料は高く、仕事としては魅力があるのですが、その魅力よりも労働環境の悪いほうが勝っていることになります。こうしたことが悪循環になっているのです。それを解消するには看護業界が体験入社などを行ったり、転職サイトやハローワーク、転職エージェントに登録をして、様々な病院の内部事情等を調べる工夫と努力が必要です。また、看護師のほうも勇気を出して一歩を踏み出すことが大切です。せっかくの価値ある資格を生かさないのは業界にとっても看護師にとってももったいないことです。